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チェルノブイリの灰をかぶった国々の肺がん死亡率比較

今回、チェルノブイリの影響を探るための各国比較にあたり、IARC(INTERNATIONAL AGENCY FOR RESEARCH ON CANCER)のデータを使用したが、国によってはどこまで信用していいものか?まったくわからないというのが一つの結論だ。

素人考えでは甲状腺がんの発生に明確な傾向が出ていると想像してグラフ化してみると、各国のデータはグチャグチャで、トレンドの描けない不思議なグラフとなった。また、1986年以降のロシアのデータがどうも、周辺の他国と比較して平和すぎて、納得がいかない。日本も福島第一原発事故後に福島と宮城を統計データから外すと発表しているので、「先行事例」のロシアでも同様のこと、あるいは露骨なデータの操作が行われていたとしても不思議はない。

ガンによる死亡数では単純比較するのが難しいので、粗死亡率と年齢調整済みの率(ASR)でいろいろグラフを描いてみたが、粗死亡率でかなり明確なトレンドが描けるのに対して、調整をかけたASRはどうも不自然な形になる。このため疑わしい順から除外して、粗死亡率を採用してグラフ化してみた。

下記はチェルノブイリのセシウム汚染が比較的濃かった地域を中心に、地図と睨めっこしながら選んだ国である。ドイツのようにデータが取れる期間が短すぎるものは除外した。

女性の肺がん粗死亡率(チェルノブイリ事故被ばく国+日本)

肺がんを選んだ理由は、吸い込んだ放射性物質は肺から出て行かないため、もっとも深刻な影響が出るのではないかと想像したためである。男性を選択しなかったのは喫煙による影響が女性よりも大きく、事故由来の影響を推定するのにそぐわないと判断した。女性の場合は非喫煙者の肺がんが圧倒的に多いと言われ、その原因も不明といわれる。

上記のグラフでは各国で右肩上がりに肺がんの死亡率が高まっていることがわかるが、ロシアのラインが比較的平坦なのが不自然に感じる。

下記では1985年までの年あたりの肺がん粗死亡率を単純平均(データの存在する年数で割ってある)とチェルノブイリ原発事故が発生した1986年以降の単純平均を比較した。

チェルノブイリ事故前と後での肺がん死亡率比較【単純平均】

オーストリアが突出して大きいが、私にはこの理由がわからない。衝撃を受けたのは下記のデータであった。

肺がん粗死亡率(女性)の各国比較 1985年までと1986年以降の単純平均

チェルノブイリの死の灰が相対的に濃く降った地域の中で、オーストリアは1985年までと1986年以降で爆発的といってもいいほど女性の肺がんが増えている。しかし問題は、オーストリア以外のチェルノブイリ事故被ばく国よりも、日本の増加率の方が明らかに大きいのである。

都合の悪い地域を除外して統計データを取る限り、今後の日本の発病率や死亡率のデータは信頼に足るものにはならないだろうと想像する。ヨーロッパ各国もデータの操作があるかもしれない。それにしても、日本女性の肺がん死亡率がなぜこんなに高いのかは(罹患率のデータではないことを考慮しても)非常に疑問だ。

チェルノブイリの影響を受けた、放射性物質を含んだ食品を、そうとは知らずに大量に摂取してきたのか。核実験の影響を強く受けたのか。理由はわからないが、ただでさえ非喫煙者のかかる肺がんがどんどん増加して歯止めがかからないこの日本で、放射能に汚染された食べ物、水、がれき、建材などが流通していくことによって、今後の日本人の行く末がどうなるか。頭の中に描かれるグラフの線に、暗澹たるものを感じずにいられない。
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